Mimi Nari

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ミミナリ | ダイレクトカット・レコードとは | ピーター・キングについて

別名アセテート盤とも呼ばれるダイレクトカット・レコードですが、その特徴はプレス・レコード(塩化ビニールレコード)の製作工程と比較すると簡単におわかりいただけます。
プレス工場では先ず始めに、CDRやDATなどの媒体に録音されたステレオ音源より専用の機械でメタル盤にカッティングを施し、原盤となるラッカー盤を製作します。これが、DMM(ダイレクト・メタル・マスタリング)という手法を用いたプレス・レコードの第一工程です。

次に、音溝が刻まれたラッカー盤から型の金型スタンパーをおこします。このスタンパーこそが、実際にプレス機を使った塩化ビニールレコードの大量生産に必要不可欠なものとなります。わたしたちが日常おこなうスタンプ作業を想像してください。プレス工程では一枚につき1分にも満たない速度で次々にレコードが仕上がっていきます。
このようにDMMにおいては、スタンパーさえ準備できれば後の作業はプレス機に頼るところが大きいようです。

一方、職人技に重きをおくピーター・キングのキング・レコードは、大量生産より少量生産が得意です。というのも、ダイレクトカッティングではプレス現場で見られるようなスタンパーを要することなく、旋盤カッターを駆使して一枚ずつの個別カッティングをおこなうからです。もちろん、この手法においてもマスターと なる原盤は必要ですので厳密には複製作業ともいえるかもしれませんが、ダイレクトカッティングにおいては出来上がるすべてのレコードをアセテート素材のラッカー盤と呼ぶこともできます。

photo ashley barber

Untitled (The Warriors) 1998, photo by Ashley Barber

一般にダブプレートとされているレコードもこれと同様です。製造工程を少しご説明すると、キング・ レコードでは工場に設置している4 台の旋盤カッター(2台はイギリスBBCの旧機材、残りの2台はアメリカ製の改造機)を稼動させて個別にカッティングを施した後、ドリルでレーベルステッカーを貼った状態のレコードにセンターホールをあけます。このときのステッカーのデザイン様式については「準備」の 項をご参考ください。

ご自身の音源をレコード化したいとお考えになる方にキング・レコードならではの利点を挙げるとすると、上記にあるとおり、ダイレクトカット・レコードにおいては、プレス・レコードで最もコストがかかる金型スタンパーの製作工程が省ける点にあります。プレス・レコードではプレス以前の作業に手間がかかるため通常 500枚からのロット対応ですが、ダイレクトカッティングの手法では個別にカッティングするおかげで、20枚限定のような少量ロットでも逆にコストの面ではプレス・レコードに比べてすっと手軽な制作方法となるわけです。こういった理由から、ダイレクトカット・レコードは、DIYや自主制作を続けながらアナログという昔馴染み のフォーマットで音源をリリースしたいとお考えになる方にはもってこいのレコードです。

また、あなたのレコードをお好みに仕上げられるようなサービスもいろいろご用意しています。ピクチャー・ディスクや円盤以外の形状ディスク、もしくはレーベルステッカーに自由な遊び心を演出できるようなクリア・ディスク(透明盤)などがオプションで可能となります。

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